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香川 惠造
安心、安全で質の高い医療を

 新緑の美しい季節となりました。病院の中庭ではツツジの花が色とりどりに咲いており、目を喜ばせてくれています。
 
 4月に入職した新人たちは元気よく頑張っており、彼らの溌剌とした動きが病院全体に活気を与えてくれているように思います。
 
 さて、我が国の医療の動向は増え続ける社会保障費の問題、団塊の世代に代表される高齢者の増加と人口減少の問題などがあり、大きな転換期にあるといわれています。昨年度末には京都府においても地域医療ビジョンが策定され、2025年に向けての医療提供体制のスタートポイントが示されました。しかし、その内容は各病院の病床機能報告そのものであり、今後は他律的に大きく変容していくのだろうと思います。一方、新専門医制度は総合診療医の位置づけをどうするか、医師の地域偏在を助長することはないかなど、解決すべき問題が多く、未だにすっきりしません。時間との勝負になっていますが、制度施行の再延期がないことを祈るばかりです。加えて来年は、診療報酬と介護報酬の同時改定の年にあたり、また第七次医療計画や第七期介護保険事業計画の設定も予定されています。ここ一両年が医療・介護・福祉の未来像を考える上での重要な分岐点であると言っても過言ではありません。超高齢社会に適応できる医療提供体制を決定していくことは多くの困難を伴いますが、各界からの意見を集約し、果敢に挑戦していくことが求められます。今までのように、2年毎に診療報酬の設定条件を変化させて誘導していくやり方では、幸せな超高齢社会の実現は難しいのではないかと危惧する次第です。
 
 市立福知山市民病院は、人口動態や疾病構造など医療環境の変化に適切に対応できる知恵を磨き、「質の高い医療を、より安心・安全に、効率的に提供できる病院」を目指して、不断の病院改革に取り組んでまいります。
今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

                            平成29年5月